ニッサンのライトSUVが2つ出てきた。デュアリスは英国製(国内生産も開始)でヨーロッパではキャッシュカイ。「ザックス」製ダンパーが大きなポイントらしい。X-TRAILもサイズは拡大したが、正常進化タイプのFMCだ。
ほぼ同時にリリースされた2つのSUV。価格帯もセグメントも同一と言って良いだろう。もちろん狙い所は違っている。デュアリスはBMWのXなどに代表されるプレミアムSUVの廉価版路線で、使用目的も100%オンロードだろう。タイヤもサマータイヤが標準。一方X-TRAILは実質テラノ後継か? いや、今回のFMCで搭載されたヒル・ディセント・コントロールなどを見るとテラノ以上にオフロード色が濃い感じがする。
もっとも同じHDC(ヒル・ディセント・コントロール)本家のランドローバーのような「長い足」は持ち合わせないだろうから、テラノより少々適応範囲を広げてみました、ということか? それとも最近はラダーフレームではなくモノコックでもボディ強度は十分確保できているのだから、本格オフローダーとしても使えるのだろうか。
しかもX-TRAILにはVDCも標準!! 200万円台前半で標準装備である。
BOXER + 4WD + ターボ がフォレスター選択の大きなポイントであるが、ターボを使うシチュエーションが激減した交通状態で1.5tまでの車重であれば、130馬力を超えていて、かつトルクが20kgあれば、それほどストレスを感じる場面は少ないはずで、ターボはあくまでプラスアルファ、または優越感でしかないのかも知れない。それ以上に昨今のガソリン高騰だと、レギュラーガソリン指定と街中走行時の燃費向上の方を取るユーザーが少なくないだろう。
さらにX-TRAILは来年度に新型ディーゼル投入を予告している。もともと低回転でトルクが豊富なディーゼルだが、最新のディーゼルは昔と違って高回転も苦手では無くなりつつあり、軽油のリットル単価も安いわけだから、車両価格の増加次第ではヨーロッパと同様に日本でも増えてくるかも知れない。それを後押しするのがユーザーのスポーツカー離れだろう。現代日本の若いユーザー層は車イコールスピードという図式から確実に離れつつある。だからオデッセィやストリーム、エステマが売れるのだ。
BOXERもターボもフォレスター選択のポイントとならないなら、ニッサンの2車は驚異だ。たぶん来年の初めがフォレスターFMCの時期だろうから、スバルには期待したいのは当然。今回もインプのシャーシを使ってくるらしいのだが、せめてATは5速にして欲しいがBOXERゆえのギヤスペース不足か、あきらめ半分な自分がいるのが歯痒い。じゃあ価格据え置きでターボ車以外もVDC標準にしませんか、スバルさん。
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